本作は「カノン」の雑賀俊朗が監督を務め、地元の北九州でオールロケ撮影を行ったオリジナル映画です。物語は、主人公の真名美が娘と二人で生活しているある日、家庭裁判所に呼ばれるところから始まります。真名美は女子ボクシングに打ち込んでいますが、経済的な状況が苦しく、行政は娘を義母に引き取らせるべきだと判断しました。さらに、真名美は職場で理不尽な扱いを受けている同僚をかばったことで失業してしまいます。しかし、彼女は周囲の支えによって新たに老人介護施設での仕事を見つけます。ところが、そこで事故が起きてしまい、娘と一緒にいることができなくなってしまいます。娘を取り戻すため、真名美はボクシングの試合に勝ち、ファイトマネーを手に入れることを決意します。そして、彼女のチャンピオンへの挑戦が始まるのです。この映画は、家族の絆や信念を描きながら、主人公の真名美が困難に立ち向かい、愛する娘を守るために闘い続ける姿を描いています。雑賀俊朗監督が地元の風景を生かした撮影技法を駆使し、物語が一層リアリティを帯びています。本作は感動的なストーリー展開とともに、女性の強さや決断力を描いており、観る人々に勇気と感銘を与えること間違いなしです。